Aさんの思い |
不安そうに初めて来院された患者さんの口の中は、虫歯、歯石、歯肉炎etc…。 気の毒なくらい痛そうな方もいらっしゃいます。でも治療が終了し、 その方に合った歯磨き方法を身につけられて、気持ちよく帰られる時は、 大きな喜びを感じずにはいられません。 このごろはTVCMなどの影響もあり、関心の高い方も増えてはきてはいる様ですが、 やはりまだまだ口の中の事は、どうしても後回し・・という方が多いのが現状だと思います。 実際歯磨き指導をしていても、まるで他人事の様にきいている方も少なくありません。 一人でも多くの方に歯磨きと歯周炎の関係を理解して頂き、一生自分の歯で好きなものをおいしく食べて頂ける様今後も努力していきたいとおもいます。 |
患者さんにのぞむこと・・・Bさんより |
自分の手や鼻、耳の数なら誰でも知っています。けれども、口は一つで、
歯の本数、並び方まで知っている方は以外に少ないようです。 まずは、自分の歯が何本あるか、数えてみてください。そして、その歯一本一本に歯ブラシの毛先を届けられるように、歯磨きをしてほしい。 ・・・と思います。 |
患者さんにやってみたいこと・・・Cさんより |
TVなどから受ける影響が、一般の人たちには大きいと思います。例えばCMで「知覚過敏」という言葉が出ると、大きな虫歯でも患者さんは「知覚過敏です」
と言いきってしまったり・・・。 そういったちょっとした勘違いやわからない事などを説明させてもらいたいです。 患者さんにきいてみたいことは「歯磨き指導」について1回の時間や、 どの様に思われるのか、またどういった方法を希望するのかといったところです。 |
最近感じたこと・・・Dさんより |
数日まえに、治療が終わり「お疲れ様でした。今日はこれで終わります。」と声をかけると、少しの間治療椅子に座ったままになった患者さんがいました。「疲れちゃいましたか?」と声をかけると「緊張して体に力が入っちゃってね!!」
という言葉が返ってきました。「あまり治療のことばかり考えるとそれに集中してしまうのでなるべく何も考えずに楽にしたほうがいいですよ」 というと「なるべくそうするわ」というかんじで「でもやっぱり怖いけど」
と診療室をあとにされました。
先生と患者さん・・・・・・治療がメイン |
皆さんは歯科治療についてどうお考えですか。よく歯を治す、と口にされるのですが本当に治ったとおもいですか? 唐突なことを言って申し訳ございません。 しかし実際、歯科用語では削って詰め物を入れることを”修復”、 冠やブリッジ、入れ歯を入れることを”補綴(ほてつ)”とよびます。 そうです、乱暴な言い方をすれば”つじつま合わせ”なのです。このような言い方をすると歯科関係者からかなり非難を浴びるかもしれません。 しかし、もし本当に治療して厳密な意味で治ったとするなら、 治療後口の中は全くきれいな28本[32本]の歯が整然と並んでいるはずでしょう。 僕の友人は、ある非常に歯科に批判的で全て他人のせいにする患者さんに思いあまり 「もし治療で歯が治ったというなら生まれてくる赤ん坊の歯には全て金属の歯がはいり 所々入れ歯じゃないとおかしいよ」と言ったそうです。 言い方にかなり問題はあると思いますが、ある意味それも一理あります。 私達は神様じゃないのです。医療というものは良い状態になるきっかけを作るのであり、治すのは自分自身の身体なのです。そのためには私達は考えられるできる限りのことをし、決して妥協をした治療をしていません。ある意味自己満足の世界になりつつありますが、そうでなくては頼って来てくれる患者さんにたいして失礼です。そのためとかくお山の大将になりがちな開業医なので勉強も欠かしません。 患者さんに望むことは、こちらのアドバイスを素直に守ってほしいということと、 予約の日時を確実に守ってほしいということです。 よく自分で診断をし治療に来なくなってしまうかたがいられます。 他医院に通っているなら良いのですが本当に止めてしまっている方は大変危険です。次回の予約というものはそれなりに意味があります。また歯ブラシはできてるようで本当に磨けているひとはほとんどいません。 やはり治療の第1歩は歯ブラシなのです。 先程、歯科治療は補綴であり修復であると話しました。口の中に異物が入っているなら食べ物の流れが悪くなります。そこを歯磨きでカバーするのです。また、おいしいものを食べたいのなら歯ブラシを徹底させてください。もしそれが受け入れられないなら全く調理をされていないもの、つまり原始人のような食生活を送るべきだと思います(笑)。 |